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2021年01月22日16:50

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笑いあり涙あり、は信用できない 『大コメ騒動』

『超高速!参勤交代』の本木克英監督による『大(だい)米騒動』を見て来ました。
歴史の教科書にも載っている、米騒動の発端を描いた映画です。

【物語】
1918(大正7)年、富山。
米俵を浜へと運び出す”仲仕”としてはたらくイト(井上真央)は、夫を出稼ぎに出し、3人の子どもを抱え、必死に働いていた。しかしシベリア出兵のため米価が高騰。腹を立てた浜の女房たちは、オババ(室井滋)を先頭に、米屋へ向かい、米価の引き下げを要求する。
米騒動はしだいに全国へと飛び火していくが…。

…題材が題材なだけに、『超高速〜』ほどの痛快さはなく、どちらかというと映画の9割は生活苦などの悲壮感に覆われています。あくまで「富山県で起きた騒動の発端」を描くに留まっているので、クライマックスの騒動も小規模であっけなく、その後の都市暴動の展開などには触れられていないため、ずいぶんと小ぢんまりとした自主製作映画のような印象です。

主役の井上真央は奮闘しているし、みんなを率いるオババ役の室井滋はハマり役なだけに、残念でした。『新解釈・三國志』と同様、ある人物が狂言回し的に事件の背景を時おり説明するのが蛇足でした。

プレスには”笑いあり涙あり…”とありますが、どっちつかずに終わったのが勿体ない映画です。★★★。
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