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2016年06月04日01:42

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007が不在だったために… 『エンド・オブ・キングダム』

ホワイトハウスがテロリストに占拠されるという『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2014)の続編、『エンド・オブ・キングダム』を見てきました。

珍しく、ちょっといい邦題。
”エンド・オブ・ロンドン”にせず、”キングダム”にしたのが良かった。
王国の崩壊=西欧主義の崩壊を暗喩しているかのようです。

といっても、アメリカのプロパガンダ的要素の強いガン・アクション映画の王道です。
(監督がイラン系北欧人というのは異色です)


【物語】
英国の首相が不審な死を遂げ、国葬が行われることとなり、主要国の首脳がロンドンに集結した。
前作で、合衆国大統領ベンジャミン・アッシャー(アーロン・エッカート)をテロから守り抜いたSPのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)も、大統領とともに渡英するが、ロンドンに着くやいなや大規模なテロに遭遇。各国首脳が次々と暗殺される中、辛うじて窮地を脱した大統領とバニングは、ロンドンからの決死の脱出を図る。


前作のアントン・フークア監督のようなエッジの効いた演出はなくなりましたが、シンプルな脱出アクションに徹しており、『ダイ・ハード』シリーズのB級亜流映画として大いに楽しめました。

キャストは前作をほぼ踏襲。
大統領とマッチョなSPのバディ・ムービーという楽しみ方もあり、演じるアーロン・エッカートとジェラルド・バトラーの息も合っているの安定感があります(そのかわり緊張感は減少)。

副大統領役のモーガン・フリーマン以下、ロバート・フォスター、ジャッキー・アール・ヘイリー、ラダ・ミッチェル、メリッサ・レオなど、中堅どころの俳優を集めていますが、モーガン・フリーマン以外には特に見せ場なし。ただ、シークレット・サービスの長官役のアンジェラ・バセットだけは、秀逸に撮られたショットがありました。

英国側の味方にジェームズ・ボンドさえいれば、事件はすぐに解決しそうなものですが、恐らく『殺しの免許証』ばりに海外出張中だったのでしょう。

★★★。
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