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2023年09月11日00:02

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女性史、マリリン・モンロー、若尾文子

最近読んだ本(順不同):
1 石井妙子『近代おんな列伝」(文藝春秋、2023年6月30日第一刷発行)
2〜4 若尾文子の本3冊
5〜7 マリリン・モンローの本3冊
8 小沢彗一(けいいち)『南海トラフ地震の真実』(東京新聞、2023年8月31日第1刷発行)

2〜7 若尾文子とマリリン・モンローの本にはそれぞれ、「文字主体の本、写真集、両者の中間的な本」がある。中で一番真面目に読んだのが全編インタビュー『若尾文子 宿命の女なればこそ』(ワイズ出版)。出演した映画と若尾の個人史においてその作品が持った意義などが、若尾自身の言葉で述べられている。
 なお、出演作品リストの共演者で「婆美千子」とあったのは、正しくは「姿美千子」の誤り! ひどい、悪意ある誤植。

若尾文子という、日本映画の全盛期を支えた大女優を一言で述べると、「大衆的人気を得ながら、巨匠の創作意欲を刺激した、映画苦難の時代の大女優」(佐藤忠男)ということになりそうだ。(『女優 若尾文子』所収)
 佐藤忠男氏は「若尾文子は『高嶺の花』でなくて『低嶺の花』だと、大映の永田雅一社長が命名した」という風説をそのまま信じて書いていたが、上記のインタビュー本で若尾自身が訂正している。「どうせ私は『高嶺の花』でなくて、『低嶺の花』ですから」と永田社長に自分から言ったのだと。名前こそ挙げていないが、当時「ミス日本」女優との鳴り物入りで入社した山本富士子を強烈に意識して発した言葉だと思われる。永田社長が自分の命名として記者団に言いふらしたらしい。
 また、溝口健二や小津安二郎を含む巨匠たちについて、それぞれにスタイルが全く異なる、自身から見た監督像を率直に語っている。

南海トラフ地震については、改めて。


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