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2022年06月05日14:45

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鮫島浩『朝日新聞政治部』

鮫島浩『朝日新聞政治部』を読了。クライマックスは、著者が記者として栄光の座に登り詰め、その数カ月後に転落するきっかけとなる2014年の「吉田調書」報道問題(福島第一原発の事故当時の吉田元所長へのワープロ400ページ超の聴き取り調書に関する朝日新聞が独走した報道に対する、政府主導で、他メディア、さらにネトウヨが続いた「朝日新聞へのバッシング」と、朝日社内の混乱、混迷)。

当時の木村社長による謝罪会見の日は、著者にとって「日本のメディアが政治権力に屈服した屈辱の日」である。社員4000人の巨大組織が、トップをはじめ総力で、わずか数人の社員を潰しにかかってくる恐怖が描かれている。著者は、森友学園問題で自殺に追い込まれた赤木さんの恐怖と苦悩に思い至っている。
「巨大組織が末端の個人に全責任を押しつけようとする様相が自らの実体験と重なりあい...」と。
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