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2019年08月31日16:55

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白雪と桜と

わが死せむ美しき日のために
連嶺の夢想よ! 汝(な)が白雪を
消さずあれ

ーーこの伊東静雄の絶唱は、読者の胸に潜む「美しい死」というナルシスティックな願望を刺激してやまない。

そして連想されるのは、西行の

願わくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ

ーーやはり「美しい死」への願望・夢想だ。共通するのは、「連嶺の白雪(と青空)」や、「満月の夜の(満開の)桜」という、平凡な、もっと悪くいえば陳腐な背景=道具立てだ。
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