元プロ野球選手・清原和博の逮捕をめぐって、藤原新也がブログで、清原のかつての盟友・桑田の清原逮捕を受けてのコメントと共に鋭い指摘をしていた。二人は極めて対照的だった。
桑田が新聞やテレビで発表したのは、「野球はピンチになれば、代打やリリーフがあるけど、人生にはそれがない」、「数々のホームランを打ってきた男だから、自分の人生でもきれいな放物線を描く逆転満塁ホームランを打ってもらいたい」との、これ以上はないほど巧みで的確なコメントだった。あわてて考えたのではなく、今回のような事態をあらかじめ半ば予想していたかのようでもある。
藤原新也が指摘したのは、桑田は全てを野球に賭けた時期が終わった後にも、こうした「言葉」という自己実現・自己表現の手段を持っているのと対照的に、清原にはそれがなく、自らの「肉体で実感する」志向のみが残ったということ。…日焼け、ピアス、刺青、そして覚醒剤。
ログインしてコメントを確認・投稿する