mixiユーザー(id:7131895)

2017年10月15日16:16

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憲法と日本国民、その序章…

アベ首相の顔が映ると数秒でチャンネルを変えてしまうほど「生理的」次元で反応してしまう僕などと違って、憲法学者だけあって蟻川恒正という人は丁寧に政権批判をしている(昨日の朝日『憲法季評』「解散・改憲 際立つ不誠実」(サブ見出しは「規範なきがごとしの政権」)。

その論旨には逐一納得するが、批判される政権側は、批判されても大したことだとは考えていないのだろう。首相本人をはじめ一部の政治家は、「現行憲法に忠実である必要はない」と思っているのだろう。実際の総理や与党有力者らは、野党やメディアから批判されるから公に口には出さないが。

上記文章では、2000年11月30日の小池百合子議員による衆議院憲法調査会での「一たん現行の憲法を停止する(後略)」という発言が引かれている。この時点で小池百合子は憲法を「しがらみ」としか考えていなかったようだ。

蟻川氏の主張は、公権力担当者を縛る憲法を含む規範に政治家が誠実であるか否かを国民は見ていかなければならない、ということ。

真面目に考えればそうなのだが、僕に浮かんだのは北一輝だった。
大著『国体論及び純正社会主義』を書き上げた時、早稲田の聴講生で弱冠23歳の一輝は、明治天皇の治世にあった当時、施行されていた明治憲法を「不磨の大典」などとは夢にも考えていなかった。
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