■4月に ●1年に3回、区切りがある。正月と立春と4月。 日本の文化に溶け込んだこの三つの区切りは、それぞれ そのたびに、心に新たな思いを抱かせてくれる。 私は、三つの区切りがあることをうれしく思う。 あす、4月1日は「年度はじめ」
■蜘蛛の糸 ●ロシアの詩人、エセーニンの詩にこんなのがある。 さようなら 友よ さようなら わが友、君はわが胸にある 別離のさだめ――それがあるからには 行き遭う日とてまたあろうではないか お別れだ! 手をさし出さず ひ
■何を失ったのか ●最後にパチンコをしたのは、いつだろうか。 もう20年くらい前のことだろうか。 あれは、正月のことだったと思う。 家族そろって長田神社にお参りした。そのとき、板宿の商店街を 通り、パチンコ屋のチーン・ジャラ・ジャラ
■近頃、見かけない ●あれは、いつ頃までだったのだろう。 ちょっと仕事で遅くなって、電車に乗ると客はまばらで、疲れた 体に、吊革の揺れるのが侘しく目に留まる。 向かい合った前の座席に、母親と小学前の子供が並んで座っている。 母親は、
■つながり ●仕事がひけて、三宮に出かけた。きょう、ミクシイの「アメリカ橋 順三」さんが東京からやってきて、三宮で会うことにしていたからだ。 初対面だが、すぐわかった。私より三つ年上だそうだが、若々しい。 「インターネットラジオ」もや
■日を失う ●学生時代だったか、勤めだしてからだったか、 また、どんな事件だったか、なぜそうなったのか、 それもわからない。 ただ、「日を失う」という感覚だけは残っている。 夢のように、私はうとうとしていた。 病気といえば、病
■幸・不幸について ●歳をとるということは、ある面では幼児にもどるようなところもある。 が、反面、若いころには気恥ずかしくてできないようなことが、 臆面もなくできるような、厚顔さも備わってくる。 これは、老人の嫌われるところでもある。
■与(くみ)しやすし ●妻が言うには、私は「ちょろい」らしい。 何がちょろいか、それは騙(だま)すことに於いて。 「あんたなんか、騙すのは簡単!」 「まぁ、甘いンだなぁ。手の内が見え見えだし」 「すぐ顔に出るは、ウソつけばバレる」
■視線 ●ある風景でも、なにかの拍子に、普段とちがった角度から見る ことがあり、そのとき、風景はいつもとは違った意味、異形の 何かに見えることがある。 同じ風景、同じ場所だと信じているので、通常は角度を変えても 「同じ風景」「同じ場
■「語りかけない時代」 ●きのう、帰りがけのこと。 服を着替え終わって、部屋を出ようとすると、 この横にある防災センターから、声高に話している人の声がする。 鍵を閉めた管理事務所のドアを、ドンドンと誰かがたたいている。 あぁ、早く帰
■私的メモ ●ある本を読んでいて、どうしても気になることがある。 それは外国の著名な言語学者の著作を訳した本で、その 「あとがき」に書かれた訳者の「日本文」である。 個別の関心事に関することであり、時間のあるときに、また、 機会を見
■寛(くつろ)ぐ ●「きまま」も「くつろぐ」も、どちらも漢字で書くと しゃちこばって、意をあらわさない。かと言って、平仮名で 書くと、前を肌蹴たようでダラシナクなる。 まぁ、そんなことはどうでもいいことで、妻がまだ帰ってこない。
■花見を待つ ●WBC、日本が勝つ。すこし嬉しい。 オリンピックもそうだったが、少しずつ熱狂から遠くなっていく。 覚めている、というより、私が後ろに退き、そのため 遠景のように、すべてが遥かになっていく。 そのときは、あれほど、
■たとえば職場で ●良寛ならば、どうするか。そんなことを考えていた。 もし、「良寛さん」が私のいまの職場で働いていて、 この状況であれば、さて「良寛さん」どうするかナー。 だいたいの予想はつく。彼は、ひとを正したりしないだろうと。
■佐高信「田原総一朗よ 驕るなかれ」 日曜日、「サンデー・プロジェクト」を観なくなった。 伸介が司会を辞めたとき、それまでも田原総一朗の 独断専行が鼻についてきていたので、ちょうどいい潮時と思い、 見るのをやめた。 土
●最近の日記「目次」 −2007年− 12月25日20:10 ●うみうし独語(218)/■訂正! 12月24日00:28 ●うみうし独語(217)/■年の瀬 12月10日01:40 ●うみうし独語(216)/■風の果て、「鍵」、気合 11月18日23:06 ●
■愛は惜しみなく ●私にとって、「愛は惜しみなく与えるもの」でなく、 「惜しみなく奪うもの」であった。 「好きだ」ということは「愛する」ということではない。 私は、好きだからこそ求めずにはいられなかった。 「理解」を激しく求め、「愛
■個性 ●いろいろあって、もう思い出すこともできない。 我が家に起きて、よそでは起きないこともあるにはあった。 が、それとて、苦労と言えば苦労、災厄と言えば災厄ではあるが、 それはどこにでもあること。 私だけに起きることではない。
■電話の向こうで ●明舞団地に住んでいたころ、母から電話がかかってきたことが あった。狭い玄関の下駄箱の上の電話がなった。夜だったと思う。 なんの用か、と思った。母は特別な用件を話すでもなく、少し 父のことを愚痴った。 「別に用じゃ
■G討のこと ●西宮の、甲子園口三丁目と荒木町に住んでいたころは、私は 「G討」(グループ討論)という、仲間の活動にどっぷり浸かっていた。 「反執行部」という労組活動の集まりみたいなものだった。 当時の執行部は、社会党系と共産党系と企
■愛情問題 ●我が家で夫婦喧嘩は、だいたいが「愛情問題」だった。 カネはなかったし困ることもあったが、これでケンカすることは ありがたいことに、あまりなかった。 我が家の「愛情問題」とは、浮気や不倫のことでなく、もっと 基本的なこと
■感謝と叱責 ●昨夜も叱責が飛んだ。 「あんた、なんべん言うたらわかるの。 あしたは、休みか。 何時やと思とンねん。 あんたが、寝えへんのやったら、 わたしも起きとく」 真夜中というか、次の日の夜明けが近いというか 普
■ひげ (急) ●生協に入って3年目、1971年に私の「ひげ」と「詩の会」と、 そして主任試験のボイコットがはじまった。 灘神戸の場合、中卒で入所10年目、高卒で7年目、大卒で 3年目になるときに、最初の昇進試験「主任試験」が行われた
■ひげ (破) ●店長から二度目の注意を受け、私は店長に言った。 「ひげは生やすとなぜいけないのですか」 店長は、組合員が見て好ましい感じを抱かない、とか 食品衛生上、不潔(?)だというようなことを言った。 私は、まったくヒゲを生や
■ひげ(序) ●1969年3月に「上甲子園支部」に配属になり、私は国鉄・ 甲子園口駅の北側、二見町、天道町、中島町を中心に、黄色の 大きな自転車に乗り、毎日、雨の日も風の日も、約50軒の組合員の 家を御用聞きしてまわった。 車掌さん
■ラブレター ●きのう、結婚したころの甲子園口の思い出を書いたり、また 足跡のあった「らーめんちゃんの歌」さんのページを訪れたり、 「タバスコ」さん要約の山田太一小説「君を見上げて」を読んだり して、自分のことを思い出した。 ●「らー
■切ない話 ●きのう出かけた松岡正剛さんの「千冊千夜」に、こんな一文を見た。 良寛はどんなときも、一番「せつないこと」だけを表現し、 語りあおうとした。 「せつない」とは古語では、人や物を大切に思うということ なので
■あるがまま ●「薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク。 ナニゴトノ不思議ナケレド。」 (北原白秋「薔薇二曲」) 「不思議」という言葉は、もとは「不可思議」という言葉で、 「思議できない」つまり、わたしたち凡夫の知恵では仏の悟りの
■タバスコさんの「君を見上げて」を読む ・「あること」を文字で要約する。 要約したものを読んで「あること」を再現する。 要約しているのは「タバスコ」さん。 「あること」は、 山田太一作品の小説「君を見上げて」。 ・読んだことのないこ
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