■(上) 終わる ●3月31日(火) くもり 1日中うす曇り うす曇りの空の、あわい乳白色の後ろから おぼろに白い太陽がにじんで見える。 暈をかぶっている。 帰りは雨だろうか。 そう寒くはない。 掃除のおばさんが、 「寒い
■春の夜 ●3月30日(月) 晴れ 午後うす曇り 「寒くない?」と訊かれ、「そんなにでも」と返事したものの、 玄関を出ると、朝の光がまぶしい分、風がとても清冽に感じられた。 椿谷公園のクスノキの黄緑の若葉が朝日でキラキラ輝いている。
■耳を疑う ●3月29日(日) 晴れ 窓から高層マンションの上にぽっかりと白い雲が見える 風、つめたし 起きると、妻がコタツで横になっている。 「あれっ、もう起きたン。もっと寝ててもいいのに。 起
■独居老人 ●3月28日(土) 夕方うす曇り おだやかな暖かさ 北の部屋の窓を二つあけると、居間の隣の部屋のあけられた窓に 風が通り抜け、居間にいても寒いくらいの冷たい風が入ってくる。 北の部屋の窓は閉める。 「ああ、もう行かなく
■あったことはなくなりはしない ●3月27日(金) 晴れ、のち曇り 午後から冷える 椿谷公園へ下りる階段の手前の団地の中に、乗用車が停まっていた。 中で膝をかかえるような格好で 男がカップラーメンを食べていた。 なんで、こんな朝早
■落花流水 ●3月26日(木) 晴れ 朝、昨日より更に寒い 「手袋していけば・・・」と言われたけれど、断って家を出たが、 市営団地の中を通り抜けるときの寒さは冬みたいだった。 前を歩いている女の人も、足早に駅に向かっている。 それ
■仕事、順調に進む ●3月25日(水) 1日中くもり 昨日より寒い 天気予報では、朝のうち雨が降るかもしれないが あとからは、曇りときどき晴れ間も見える、 ようなことであった。 傘はもって行かなかった。置き傘が、まだ職場にある。
■急がなくとも ●3月24日(火) 晴れ 日中あたたか 朝、南の出窓が開けてあり、風が吹き込んでくる。 すがすがしいが、寒いのでストーブをつける。 「あんた、寒いんだったらマフラーしていけば・・」 8時9分に家を出る。 あわてて足
■月も星も見えない ●3月23日(月) 曇り 風強く、つめたし 週はじめ、けっこう風がつめたい。 街路樹のこぶしは、ほぼ満開。 更衣室で、「きょうは冷え込んでますねー」というと Mが「今週は寒いらしいよ」との返事。 「風も強いし、
■なまめく春 ●きのう、たまに行く花の名前のついた喫茶店を 出ようとすると、いつもは無愛想で、ぶっきら棒な女店員が 「まいど、ありがとうございます」 と笑顔で声をかけてきた。 こんなことは、めったにないことだ。 パラパラ、降り出し
■春本番 ●きょう数えてみると、七本咲いていた。 街路樹のこぶしは先週の金曜日に咲きはじめ、 きのうは三本だった。 まだ開かない蕾もあれば、咲いた白い花びらは もう散りはじめているものがある。 隣のビルの境にある木蓮も咲いた。 ●
■椿事 ●朝、歩いていると 蕾の先から、白く薄く巻いた花弁が開きかけの こぶしを見つけた。 湊川公園駅から職場まで 舗道に植えられたこぶしを見て歩いたが、 咲きかけているのは、これ一本だった。 ●きのうは寒く、おとといは暖かかった
■猫の春 ●朝、机の上を見ると きのうの日報とメモがあった。 「全館点灯試験をしました。南階段裏のポンプ室前の蛍光灯が ついていませんでした。球切れかどうかよくわからないので そのままにしています」 年休の代勤さんからの伝言だ
■人生が二度あれば ●お水とりが始まり、彼岸まであとすこし。 「菜種梅雨がはやく来たような感じねー」 と、妻が言うように、ここのところ雨がよく降る。 きょうも曇っていた。妻が、洗面所から 「あんた、行かへんの」 と化粧しながら聞い
■人生没有不散的筵席 ●いま、TVドラマ「ありふれた奇跡」第9回が終わったところ。 1週間を、(月・火)、(水)、(木・金) に区切り、 2・1・2 のリズムで働いている私にとって、 木曜日は、もう週末。 そして、木曜日の愉しみは この山