●7月31日(金) 晴れ きのう、帰りどこにも寄らなかった。 きのう、といっても三十一日のこと。 妙法寺駅に着いたのが夕方の六時二、三分前。 椿谷公園あたりに来ると、セミが鳴いているのが聞こえる。 クマゼミが朝と同じように大挙して鳴いている
●7月30日(木) 晴れ ひさしぶり 近頃、朝ひとりでに目が覚める。 ひんやりとした空気の気配がして、 うっすらとした明るさが瞼に映る。 そのまま、また眠ることもあれば、 起き出すこともある。 今朝はしばらく、うつらうつらして セミが鳴き
●7月29日(木) 曇り、きわめて湿度高し 朝の天気予報では、午後から雨といっていたが降らない。 熱気、湿気、ともにやけに高く、街には風がない。 銀行に記帳に行く。 蒸す。 梅雨前線は依然、停滞したまま。 東北では日照時間少なく、朝晩は肌寒
●7月28日(火) 一日曇り空、ときどき小雨 蒸し暑い 昼休み、「本」をパラパラしながら、 腕組みして目をつぶっては、まだ『狂人日記』のことを ぼぉーっと考えている。 男の考えたことを、反芻してみる。 ――如何に生くべきか。 そ
●7月27日(月) 曇り一時雨 夢を見ていて目が覚めた。 夜が白みはじめていたが、まだ早いので また、うとうとした。 休みの間、よく寝たせいか、うとうとしても もう眠れないようなので、起き出した。 六時前で、六時になると、
■『狂人日記』 (11) ●7月26日(日) 曇り 朝、六時ごろになるとセミが鳴きだした。 きょうも一斉にあちこちから鳴きだした。 ここしばらくの天気は、ほんとうに セミに気の毒な気がする。 こんなに一生懸命、鳴いているのに 陽
■『狂人日記』 (10) ●7月25日(土) 梅雨みたいな天気 きのうは「こみ」さんに会って、それから 大阪に出て、次男夫婦と食事をし、ホノカに会った。 きょうは博多の長男のところにも電話を入れたので、 この三連休の用事は全部済んで
■『狂人日記』 (9) ●7月24日(土) 晴れ、 爽やかな朝 きょうも朝からセミが鳴き、暑い一日を予想させる。 風が吹き抜ける。涼しい。 白い雲が見える。 蒸し暑くても、ごろりと横になり、脚を放り投げて 風にあたっていると、夏はい
■『狂人日記』 (8) ●7月23日(木) 晴れ、 梅雨明けはまだ? 今朝は、窓のすぐ近くから これでもか、これでもか、とクマゼミが 鳴いているのが聞こえる。 こちらからも、あっちからも 窓にクマゼミの鳴き声が響く。 新開地では
■『狂人日記』 (7) ●7月22日(水) 曇り、日蝕 帰り、湊川公園駅の地下道に入る手前で、私の前を 映画館がある反対側の坂になった舗道から、こちらの道路に向って 下りて来る、七十近い、私より四、五歳年寄りの婦人がいた。 ガードレ
■『狂人日記』 (6) ●7月21日(火) 朝、土砂降り 昼から降ったりやんだり 5分か10分待てばやむこともこともある。 しかし、今朝の土砂降りはそんな雨ではなかった。 8時前ごろから、あたりは夕闇のように暗くなり しばらくする
■『狂人日記』 (5) ●7月20日(月) 曇り 曇り空に、うぐいすが鳴いている。 きょうも休みで、内心、ちょっとだけ仕事が懐かしくなっている。 あすは理事会である。夜7時半から始まる。5時にいったん仕事が終わり それから2時間半
■『狂人日記』 (4) ●7月19日(日) 続 曇り 夕刻に小雨か さっきベランダに出てみたら、植込みの木々の葉が 暗がりの中で雨露に光っていた。 切れかかった蛍光灯が点滅するように 横尾山と高取山のあいだの南東の空に なんの音
■『狂人日記』 (3) ●7月19日(日) まだ未明、風なく蒸す 妻が寝た。 私が風呂をしなかったため、シャワーをして 寝たらしい。 きょうは蒸す。しかも風がない。 夜でも暑い。 土曜日から日曜日にかけての夜。 風呂に湯がた
■『狂人日記』 (2) ●7月18日(土) 晴れ 朝早くからセミ 朝早く、遠くでセミが鳴いているのが 聞こえてくる。 あれは山の近く、団地のはずれ 朝なので、あるかないかの かすかな鳴き声が、遥か昔のような感じで ずーっと遠く
■『狂人日記』 (1) ●7月17日(金) 小雨が降ったりやんだり、少雨 水曜日の晩あたりから、私は週末気分でいるので、 気分は当然、寛いでいる。 一年半か二年近く前まで、毎日のように 職場からの帰りに立ち寄っていた喫茶店に、きょう
■腐らない ●7月16日(木) 暑い、湿度が高い、夕方小雨 「ここらも梅雨明け宣言したのじゃなかったの・・?」と 妻に問うと、まだだと言う。 職場で誰かが、そう言っていたようだが、まだなのか と思う。 湿度の高い、暑い日だった。
■「会得」という記憶 ●7月15日(水) 曇り、または晴れ 真夏日? 昼休み、喫茶店を出て交差点に向かう。 熱風のような風が、地面から吹き上げて来る。 湿度もあるにはあるが、信号が変わるのを待ちながら 風の中に、風の涼しさがあることに
■「時間」を発見したサル ●7月14日(火) 晴れ、真夏日 クマゼミの予告通り、きょうこのあたりでも 梅雨明け宣言があったらしく、最高気温は32度で 真夏日の一日。 みんな、事務所に帰ってくるなり、 「もう、熔けそうやわ・・」と、
■あいさつ ●7月13日(月) 晴れ、暑い、白雲 おととい、きのう ジィーッ、ジィージィージィーッ、ジィー と鳴くのを聞いた。 中公園か、我が家の階段の、下の棟の植え込みの方か、 どこか遠くで、低くかすかに、ひそめたように鳴いた。
■玉の露 ●7月12日(日) 日中晴れ、夜半風吹く 日中は、中公園の土地が写真のハレーションのように 白く照り返して見える。 山の木々の緑が黒く、 油を浴びたように光ったりする。 夕方から、多量の湿気をふくんだ風が吹きはじめ 夜半
■他律 ●7月10日(金) 曇天、ときどき雨 目がさめたのは、6時40分。目覚まし時計をセットした 6時50分より10分早く、ひとりでに目が覚めた。 さてと、何から始めよう。 まず窓を開ける。居間と私の部屋と台所と。あとは開けない。
■自律 ●7月9日(木) 曇り、湿っぽい風 どこかの旅館に泊っていた。同宿していたのは誰だろう。 夢見ている間はわかっていた。話もした。が、夢からさめそうになると、 「ああ、夢だなー、いま何時だろう?」と思った瞬間、意識がそっちにいき
■ある「解説」 ●7月8日(水) 曇り、ときどき陽射し、また一時少雨 朝、ベージュの傘をもっていって置き傘にすることにした。 カバンには「本」を2冊入れた。 武田泰淳『目まいのする散歩』を読み終わったので 次の「本」をどれにするか、
■置き傘 ●7月7日(火) 曇りときどき晴れ、夕方にちょっと雨 きのう帰り、雨が降りそうなので置き傘をもって帰ろうとした。 笠立てには何本もの置き傘がある。私の傘は、黒と茶とベージュの 3本を通勤に使っている。 たしか黒を置き傘にして
■夢からの散歩 ●7月6日(月) 曇り、ときどき晴れ けさ、自分の唇が動くような感じと なにか声のようなもので目が覚めた。 自分の寝言であった。 妻の寝言はこれまで何回か聞いているし、 それで目が覚めたことはある。 でも、自
■満腹感のある散歩 ●7月5日(日) 曇り 朝、冷や汁を食べた。 丼にご飯を、茶碗の6分目ほど入れてもらい たっぷりと汁を注いだ。 茶碗でなく、丼にご飯を入れてもらったのは 汁をたっぷりかけてもこぼれないためである。 味噌がいつも
■観念した男の散歩 ●7月4日(土) 曇り どんぶり一杯のとろろ月見そばを 3回にわけて食べる。 スイカを食べる。 焼肉と野菜炒めを少し食べる。 食べるのは私の仕事である。 作ってくれるのは妻である。 きょうは一日、どんよりし
■目まいのする散歩 ●7月3日(金) 曇りのち雨 置き傘は一本、職場にあるのだが 出勤時に降られては・・、と思い きょうも傘をもって家を出る。 午後4時ごろから降り出す。 「今朝は明け方、寒かったわ。思わず掛けぶとん、掛け直し
■イカ、トウモロコシ、そうめん、その他 ●7月2日(木) 曇り また、眠っていた。 目がさめると、日付が変わっていた。 きょうも傘を持っていって、持って帰る 雨の降らない、曇ったり少し照ったりする一日だった。 帰ると、テーブルの上