ディズニー・ピクサーの作品で、コロナ禍のため劇場公開されていなかった映画『ソウルフル・ワールド』が期間限定で封切られたので、見て来ました。
本当は2020年の作品で、当時は配信のみでしたが、3年以上遅れての劇場公開となります。
【物語】
学校の音楽教師ジョーは、ジャズ・ピアニストへの夢を諦めきれずにいたが、大物ミュージシャンとのセッションの話が舞い込む。喜ぶジョーだったが、工事現場の穴に落下。気が付くと、肉体を離れた魂たちが集う不思議な世界にいた。
何とかして元の自分に戻りたいジョーは、人間界に行きたくないという”22番”を巻き込み、地上に戻ろうと奔走する。
…同じくディズニー・ピクサーの『インサイド・ヘッド』もそうだけれど、ロビン・ウィリアムズの『奇蹟の輝き』も同じで、アメリカ人というのは宗教色の強い、自己啓発的な物語を好む傾向があるようです。
あの世とこの世の間のような、曖昧な世界の描き方は面白かったです。
いかにも欧米人が子どもに語るかのような絵本みたいな世界で、温かみがあるのにお役所主義的な皮肉があったりして、ディストピアっぽい要素もありました。
明確な結末を与えないラストは賛否を呼んでいそうですが、ディズニー・ピクサーの大人向け映画としては良いのではないでしょうか。★★★。
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