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2022年09月16日00:54

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「戦争は観兵で始まった」ウクライナ戦争と桶狭間合戦の共通点その1

ウクライナ戦争では明確な「宣戦布告」がありませんでした。なぜなら「観兵」で始まったからです。

先月の3日、アメリカの下院議長が台湾を訪問。すると翌4日から中国海軍が、台湾の周囲で大規模軍事演習を始めました。これが「観兵」です。中国の古典の中に、いくつかの記載があるそうですが、私が知っているのは「春秋」にある「鼎の軽重を問う」の故事。敵国の国境の近くに大軍を出して、侵攻を想定した大規模演習をやって、見せつけてやること。

ロシアも1月の末に戦車部隊をベラルーシに入れました。このときはメディアも騒ぎましたね。北京オリンピックも間近の時期ながら、「ロシアは、お構いなしで、ウクライナに侵攻するのでは?」という予測。しかし、何事もないまま北京オリンピックが始まって、テレビはオリンピック報道で一色。ゆえに注目されませんでしたが、ロシアは2月10日ごろ、ベラルーシ国内「ウクライナ国境付近」で、大規模侵攻の軍事演習をやっているんです。

「観兵」は事実上の「宣戦布告」です。これに「応じる行動をとる」と、開戦になります。台湾での中国「観兵」には、アメリカも冷静に対処して、カリフォルニアで予定されていたICBM発射定期訓練の「延期」を発表、太平洋上の空母艦隊も「北上」させて、「リスクを避ける」と正式に政府コメント。台湾軍が「定期防衛訓練」を強行したため、中国軍は予定期間を超えて「観兵」を続けましたが、台湾もそれ以上の行動をとらなかったので、中国軍も引きました。これによって「観兵」は終了し、「宣戦布告」は「なかった」ことになる「お約束」ってわけ。

ところがロシア「観兵」の時は、ドイツ駐留米軍がルーマニアなどに「前線配備」という対抗処置。しかも米軍は「防空ミサイルシステム」を持ち出してきた。これで「一触即発状態」のチキンレースに突入。とはいえ、「Xデー」があってもパラリンピックのあとだろうと、私ごときはアマく考えてましたけど。

さて。桶狭間合戦では、明確な「観兵」と言えません。しかし「挑発行為」をしたのは今川のほうです。今川配下の「鳴海城」が、現在の名古屋市緑区にあったんですよ?「こんなところ」に今川勢力が「食いこんでいた」んです。ここに番将が送りこまれ、兵員が増強されたのを、マンガ「信長戦記」に描きました。それ以上の記述は「信長公記」にもないのですが、「最前線の増強部隊」が示威行動をした可能性はあります。だって、「こっそりと増員しておいたのが、あとでわかった」のではなく、「これ見よがしに増員してみせた」からこそ「信長公記」の著者も「知った」わけで、だから「記述した」んでしょ?「鳴海城」で何をしようが「ここは今川領内」ですけど、信長にしてみれば「挑発」以外の何ものでもないですよね?

だけど「フィクションの桶狭間合戦」は、「いきなり今川軍が攻めてきた」です。そしてウクライナ戦争も、「いきなりロシアが攻めてきた」と言ってるじゃん。さらに、新聞に載った「台湾有事の予測」も、「いきなり中国が台湾を攻める」でしたもんね。中国もロシアもアメリカも、「観兵」ぐらい、ちゃんと理解してますが、日本は「知りもしない」んですか?
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