mixiユーザー(id:63255256)

日記一覧

○フィクション作品で「本能寺の変」をやるとき、たいがいは「信長の最期」がクライマックスシーンとなります。その直後の展開を、細かくやっていくのは、まずないでしょうね。しかし「歴史の理解」をするなら、そこも重要ですよね?●『兼見卿記』六月二日「

続きを読む

○明智光秀のほうが「自発的に動いた」と仮定しても、それが「義昭を復権させることを目的として、信長を討った」の意味になるとは断定できません。光秀には、信長を討たねばならない「何か別の理由」があって、あくまで「その後の体制をどうするか」と考えた

続きを読む

○「光秀の土橋宛」が「写し」しかなかったころは、何を言ってもムダだったんです。なにしろ「国語的に読解」した意味において、「光秀単独行動説=室町幕府再興説」という「トンデモ」な説になってしまうからですね。私だって偽造史料の可能性を疑いましたも

続きを読む

○最近では「黒幕説」という言い方をしないんだそうです。「黒幕」と言ってしまうと、まるで光秀が「操られているだけ」のイメージになってしまうから、光秀も参加している「ある種の勢力」内での「共同謀議説」と言うんだそうな。よって「足利義昭黒幕説」の

続きを読む

○手紙の理解が進んできて、意味不明だった本文の第一文章も理解できそうです。●六月十二日「明智光秀の土橋平尉宛」本文中の第一文章「一、其国儀、可有御入魂旨、弥被得其意、可申談候事」○「その国」と表記して、具体的に国名を書かなかった光秀。次の「

続きを読む

○新発見の「光秀の原本手紙」を「国語的に読解」する限り、どうにも「素っ気ない感じ」の印象を受けてしまいます。光秀が、どんな事情および状況で「信長を討った」にしろ、宛名の人物「土橋平尉」が、せっかく「味方になります」と報せてきたのに、それを歓

続きを読む

○手紙史料の場合、本人の筆跡が確認された「原本」なら本物ですが、「写し」などは「後世の人物が勝手に書いた」偽造史料であることも少なくありません。リアルタイムに書かれた手紙史料の価値は高くても、「原本」でなければ安易に使えないのです。その点、

続きを読む

○新発見の「明智光秀の原本手紙」をさらに読解するために、宛名の人物「土橋平尉」が何者であるのか、その点を見ていきます。関係するところを再度引用。●六月十二日「明智光秀の土橋平尉宛」本文中の第二文章「一、高野、根来、其元之衆被相談、至泉河表御

続きを読む

○前回に見た武田勝頼の手紙「四月六日付」は、天正七年とされています。文章の中に「荒木村重が信長に敵対した」の情報があるからですね。『信長公記』の記述では、荒木の離反を「天正六年十月末ごろ」としていますし、翌七年の年末には、おおよそ制圧されて

続きを読む