MCU映画の第24作にして、第13作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2015)直後の物語となる『ブラック・ウィドウ』を見て来ました。
前述の通り、時系列の整理が大変なシリーズなので、予習必須です。
【物語】
ソコヴィア協定違反で”シールド”から追われるブラック・ウィドウ=ナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)は、少女時代に一緒に育てられていた妹分のエレーナ(フローレンス・ピュー)からガスのアンプルを受け取る。直後に、自身の動きをコピーする”タスクマスター”に襲われたナターシャは、エレーナと再会。かつて所属していた組織の本部”レッドルーム”を探すために共闘する。
…アベンジャーズ分裂後の物語で、ナターシャは逃亡中という設定。それほど人知を超えたヒーローは登場せず、前半まではSFファンタジー色を抑えたハードなスパイ・アクションが展開します。クライマックスは敵の空中要塞が舞台となり、大仕掛けになるので、前半のテイストのまま突き進んでもらった方が、毛色の違ったマーベル映画になって良かったような気がします。
お馴染みのスカーレット・ヨハンソンに加え、注目株のフローレンス・ピューが準主役として大役を務めています。
面白いのは、逃亡中のナターシャがトレーラーで見ている映画が『007/ムーンレイカー』なこと。名前の由来となった『ロシアより愛をこめて』ではなく『ムーンレイカー』というのがラストへの布石にもなっています。
『007/慰めの報酬』のオリガ・キュリレンコもキーパーソンとして登場するし、現役007の奥様=レイチェル・ワイズもマーベル映画初参戦で、ボンド映画好きにはネタの宝庫でした(撮影もパインウッド・スタジオです)。
★★★。元気なマーベル映画をスクリーンで見られて嬉しい。
ログインしてコメントを確認・投稿する