浅野いにお原作の同名漫画を、前後編の2部構成で映画化した第1部『デッドデッドデーモンズ デデデデデストラクション 前章』を見て来ました。
3月のロードショー作品ですが、タイミングが合わなくて今まで見られず。
たまたま仕事で来ていた小さな都市の映画館でかかっており、見ることができたものです。
これは見られて良かった映画でした。
【物語】
東京。
卒業を間近に控えた女子高生の小山門出(声:幾田りら)と親友の”おんたん”こと中川凰蘭(声:あの)ら、仲良しの5人。恋愛や、親との確執に悩み、騒ぎ、精一杯の日々を送る少女たち。かげがえのない日常は、ただひとつ、3年前に東京上空に飛来したまま微動だにしない異星人の巨大宇宙船を除いては平凡なはずだった。
…『20世紀少年』を思わせるようなジュブナイルSFに見せかけて、実はハードなSFでもあり、繊細な青春ドラマでもある作品。2部構成の前編のため、後編を見ないことには評価は難しいところ。
それでも第1部としての掴みは上々。
強烈な「非日常」が鎮座する「日常」という設定は原作漫画の面白さか。
いやいや映画の方も、「日常」に「非日常」がじわじわ侵略してくる不気味さを容赦なく描いていて素晴らしいです。
脚本は吉田玲子。「けいおん!」から「バイオレット・エヴァーガーデン」まで出がける才人です。
音楽畑出身の幾田りらとあの、この2人の声の演技も非常に良かった。
これは後編に期待です。
前編だけで★★★★。後編が良ければ★ひとつを追加したいところ。
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