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2021年01月13日07:23

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book『「勤労青年」の教養文化史』(福間良明)

福間良明著『「勤労青年」の教養文化史』(岩波新書)を読んだ。今年最初に読んだ本だ。この本は、戦後の農村における青年団の教養文化への希求、集団就職と定時制高校生とその知的なものへの憧憬、50年代の「葦」「人生手帳」等の人生雑誌の教養主義の分析を内容とする。同著者の『「働く青年」と教養の戦後史』(筑摩選書)に引き続き、戦後における勤労青年と教養文化史、とりわけ反知性主義的知性主義の展開に興味を強く感じた。著者の本をずっと読んできて、教養文化史と戦争の記憶に関する研究のもとにある原体験・記憶を知りたいと思ってきた。今回もその感を強くした。最近出版された『戦後日本、記憶の力学』(作品社)も注文して、読むつもりだ。
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