改めまして、明けましておめでとうございます。
スマッシュヒットした韓国製ゾンビ映画の傑作『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編、『新感染半島 ファイナル・ステージ』を見て来ました。
前作までとは行かないまでも、面白い映画で新春スタートを飾ることが出来ました。
【物語】
韓国で発生したウイルスは、瞬く間に半島全土に広がり、生き残った人々は国外への脱出を余儀なくされていた。
元軍人のジョンソク（ｶﾝ･ﾄﾞﾝｳｫﾝ）も香港に逃れていたが、犯罪組織に金で雇われ、韓国に残っているという大金を回収する仕事を引き受ける。
おびただしい数の感染者、ゾンビの群れ以外に生きている人間はいないと思われていたが、ジョンソクは生き残りの家族を発見する。
…ゾンビだらけの地獄と化した韓国から、決死の脱出を図るという単純明快なプロットです。『マッドマックス』ばりの無法者集団と化した軍の残党がゾンビよりも恐ろしいというのは、ロメロ時代からの伝統です。
疾走する列車内が舞台だった前作と比べると、空間が広がった分、緊張感は薄まりました。しかし新たにカーチェイスやガン・アクションが加わり、飽きずに楽しめます。
感染初期の頃、避難船が日本への入国を拒否されて香港へ向かうなど、わずかに世相を反映したような描写もありました。現実世界のコロナウイルスはここまで殺人的ではないですが、全世界に蔓延したのは事実。前作公開のとき（2016年）はここまでのパンデミックが起こるとは夢にも思わなかったので、アフターコロナ後のゾンビ映画としては、フィクションにとどまらない生々しさのカケラがありました。
★★★。
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