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2019年08月10日18:07

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book『赤道下の朝鮮人叛乱』(内海愛子・村井吉敬)

内海愛子・村井吉敬著『赤道下の朝鮮人叛乱』(勁草書房)を読んだ。先に読んだ内海愛子著『朝鮮BC級戦犯の記録』(岩波現代文庫)の前に書かれた本だ。朝鮮人だBC級戦犯の問題とともに戦中のインドネシアにおいて、俘虜収容所の監視員だった朝鮮人が高麗独立青年党を結成し、叛乱に決起し、弾圧によって壊滅する過程が非常にリアルに描かれていて感動的だった。また戦中から敗戦直後にオランダからのインドネシア独立闘争に日本軍の中から、また俘虜収容所の朝鮮人監視員のなかから参加していった非常の興味深い事実が展開される。なお村井吉敬さんは東南アジアを自らの足で歩き、調べられた鶴見良行さんの仕事(「バナナ」「ナマコ」等の研究))を受け継がれた人で(「エビ」等の研究)、若い時に内海さんとこの本を共作していたとは知らなかった。
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