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2018年05月15日09:53

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小池教室

昨日まで4日間怒涛のような日々、といっても午前に家を出て、午後または夜に帰ったのが、
4日間続いたという訳です。
勝手にへたっていなさい、てなもんでございます。

歌集講義は志垣澄幸『黄金の蕨』より

志垣さんは宮崎在住、結社には属さず個人誌をだしている。
13番目の歌集。

  凶ごともなかりしままに「凶」といふ御籤ひきたる一年終る

小池・わたしは凶が出たらもう一ぺんおみくじを引きますね。吉が出るまで、
    小心者だから…皆さんはそんなことありませんか?

  鎮圧をせしといふがに雑草が鉄工所跡おほひつくせり

*鎮圧なのですね。鉄を打っていた荒々しい場所さえも雑草が。
  鉄工所跡の具体が効いている。

  少年の掌のなかに鳴く熊蝉が路地とほりたり暑き昼さがり

*少年が通るのではなく、現実を反転させる。

  九条を守れとふ長きデモの列冗漫な文のごとき後尾は

*先頭は盛んなデモの列も最後尾の方はずるずる、ばらばらとなっている。
 冗漫な文と称した。

  両側に耳のつきたる人の頭をまぢかにみつつ列に並びぬ

*そういえば人間ばかりですね。眼鏡をかけられるのは。

  開きたるエレベーターに人をらずややあつて神がしづかに閉ざす

*無内容、「神」が眼目。

*この作者はいかにもなにげないけれどもハッとするところ、物の見方の
新しさがある。


題詠 ・ 忘れる

  何事もうまくゆかずと思ふとき忘れたきことなど首もたげくる

(「など」は葉書にかいておらず、小池さんのミスプリです)
*具体に欠ける。一般論、感じは分かるけれど。

とうこ ・ 負の連鎖を思いました…。




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