昨日まで4日間怒涛のような日々、といっても午前に家を出て、午後または夜に帰ったのが、
4日間続いたという訳です。
勝手にへたっていなさい、てなもんでございます。
歌集講義は志垣澄幸『黄金の蕨』より
志垣さんは宮崎在住、結社には属さず個人誌をだしている。
13番目の歌集。
凶ごともなかりしままに「凶」といふ御籤ひきたる一年終る
小池・わたしは凶が出たらもう一ぺんおみくじを引きますね。吉が出るまで、
小心者だから…皆さんはそんなことありませんか?
鎮圧をせしといふがに雑草が鉄工所跡おほひつくせり
*鎮圧なのですね。鉄を打っていた荒々しい場所さえも雑草が。
鉄工所跡の具体が効いている。
少年の掌のなかに鳴く熊蝉が路地とほりたり暑き昼さがり
*少年が通るのではなく、現実を反転させる。
九条を守れとふ長きデモの列冗漫な文のごとき後尾は
*先頭は盛んなデモの列も最後尾の方はずるずる、ばらばらとなっている。
冗漫な文と称した。
両側に耳のつきたる人の頭をまぢかにみつつ列に並びぬ
*そういえば人間ばかりですね。眼鏡をかけられるのは。
開きたるエレベーターに人をらずややあつて神がしづかに閉ざす
*無内容、「神」が眼目。
*この作者はいかにもなにげないけれどもハッとするところ、物の見方の
新しさがある。
題詠 ・ 忘れる
何事もうまくゆかずと思ふとき忘れたきことなど首もたげくる
(「など」は葉書にかいておらず、小池さんのミスプリです)
*具体に欠ける。一般論、感じは分かるけれど。
とうこ ・ 負の連鎖を思いました…。
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