植木屋 蚊取り線香腰に吊るして壮年の植木屋ひとり柿の木にゐる カーテンに植木屋の影がみぎひだりわれらひつそり茶を飲んでゐる リハビリに歩をはこぶ人 傾き咲くアガパンサスのかたはらを過ぐ 歯科の椅子に一時間口を開けてゐるわ
読売歌壇より どつかりと廊下に坐る蛙ゐてあまりの度胸に猫もたぢろぐ 鹿嶋市 加津牟根夫情景が目に浮かぶようである。あまりの堂々ぶりに人も猫もたじろぐ。面白い。 「ただ今」の一言のみを耳にせり 帰
先日夫の面倒を息子に頼んだのでお礼に菓子をレターパックプラスで送った。朝9時半にポストの集配人に頼むと(ポストに入らないので時間に待っていて)なんとその夜に届いたとメールが来た。このごろ郵便がいつ届くのやらと遅くて評判悪いのにこのスピードに
まぶしき五月 木洩れ日のまぶしき五月わが家の尾の無きトカゲがそろり出でくる オリーブオイル塗るパン一切れ焼きあがりけふ病むわれの一皿の食(じき) 活力を充填せむとバスに乗りあの薔薇苑の吾を待つベンチへ 菜園に芋を植ゑたと息
盛夏の日本海側富山で短歌人夏の大会が開かれた。自分本位で考えると、何を楽しみに行くのか、もうこの頃曖昧。暑さにめげず観光に歩いたのは過去の話で、今回は昼過ぎに着いて4時には会場に行かねばならない。立山を見たいと富山市役所の展望塔へゆく。山に
植木屋来ず 植木屋はいまだ来たらず三月尽蝋梅の木に鋸あつるところ 家陰ののびのびアオキをふかく伐るああ腕に発疹呪詛のごとしも いと痒きアオキの発疹なでながらわたしは植木屋にならずなれずよ 庭仕事やうやうをへて日差しなか
梅雨明けもしないのにいきなり夏日でした!それでも女友達は口だけは働く。いつものように一緒に昼食をとって教室に向かう。今日も講義は読売歌壇から。 右へいせ左かうやのしるべ立つ大和街道に夕暮れがくる
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