フラッシュアニメ「鷹の爪団」の劇場版シリーズ第9作、『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』を見て来ました。
毎回、際どすぎる過激なネタ(決して下ネタがないのがいい)で爆笑のシリーズですが、今回はまさかの”ジャスティス・リーグ”が鷹の爪の世界に登場。スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンらが衝撃的な共演を果たします(フラッシュアニメだけど)。
今回は特に本家『ジャスティス・リーグ』の公開を目前に控えているので、壮大な予告編のようでもありました。
【物語】
ジャスティス・リーグの宿敵、ジョーカーとハーレイ・クイーンが日本に逃亡した。
2人の目的は、悪の秘密結社・鷹の爪団の秘密兵器を奪うこと。2人を追って来日したジャスティス・リーグのメンバーは、鷹の爪団と接触するが、なぜかバットマンの姿だけは見当たらない。
ジャスティス・リーグに協力することにした鷹の爪団は、週刊文春の力を借りて、テラスハウスに潜伏していたジョーカーたちと対決するが…。
…おなじみとなった、映画の製作予算の残高を示す”バジェット・ゲージ”が今回も登場。
ジャスティス・リーグのメンバーが3DCGで暴れ回るたびに予算はどんどん減り、映像が雑になっていくというギャグも恒例ですが、よくDC側が認めたものです。ふところの深さを感じます(ディズニー印のマーベル・ヒーローだったら絶対無理)。
また今回は、昨年の日本での大ヒット映画2本が徹底的にパロディ化されているのがポイント。こちらも下手をすると抗議殺到なところですが、笑って許されることを祈るのみです。
今までは薄めだった政治ネタもありました。
ほとんど無能なバカ総理は、希望の党のあの人そっくりだし、バカ官房長官も、実在のあの人をモデルにしていて爆笑です。
監督のFROGMAN氏が島根県出身であることから、毎回島根県が何らかの形で登場。今回はスーパーマンやワンダーウーマンらが島根に集結するという珍展開があります。
一見するとフザけたパロディのようでありながら、実は秘められたメッセージがあり(鷹の爪団の首領である総統の口から語られることが多い)、本作にも込められたものがちゃんとありました。
ただの珍フラッシュアニメと思って侮ることなかれ!★★★。
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