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2017年08月27日09:28

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cinema「夜明けの祈り」(アンヌ・フォンテーヌ)

「夜明けの祈り」(アンヌ・フォンテーヌ)を見た。フランスとポーランドの合作映画で、監督アンヌ・フォンテーヌの映画はココ・シャネルの半生を描いた「ココ・アヴァン・シャネル」を見たことがある。映画は1945年のポーランドで実際に起こった事件をもとにしている。フランス赤十字に属するマチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)が、見知らぬシスター・マリア(アガタ・ブゼク)に請われ、修道院を訪れる。そこでには、ソ連兵の暴行によって身ごもった7人の修道女<後で分かるのだが、修道院長マザー・オレスカ(アガタ・クレシャ)も妊娠していた>がいた。修道女たちはあまりにも残酷な現実と「キリストの花嫁」という修道女についての教義との間で苦悩していた。マチルドは彼女たちと新たに生まれる命を救うという決断と行動に挑む。戦争と女性、性と宗教、女性の解放など実に深いところで考えさせられる映画だった。最後にシーンで、危機を乗り越えた修道女たちが集団写真を撮り、マリアがマチルドに写真に添えて手紙を送るのだが、「これからも起こるであろう戦争」に対して女として戦っていく信条がこめられていて、心に響いた。フランス、ポーランドの女優のそれぞれ抑制された演技に感銘を受けた。
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