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2017年06月04日17:19

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book『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(水野和夫)

資本主義の終焉を論じた前著『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)に続く、水野和夫著『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(集英社新書)を読んだ。イギリスのEU離脱、アメリカでのトランプ大統領の登場、フランスの大統領選挙での国民戦線の浸透等、世界はグローバリズムへの反動、「国民国家」の強化の動きが加速されている。水野は次のように言う。「しかしながら、今進んでいる国民国家への揺り戻しという動きの延長線上に『歴史の危機』を乗り越える解決策はないのではないか、というのが本書を通じて、私が問いかけたいことです。なぜならば、『国民国家』の基盤である、五〇〇年続いた近代システムそのものが、八〇〇年の資本主義の歴史とともに終わりを迎えつつあるからです。世界は今、再び『帝国』の時代に向かっているのです。そのことをふまえ、日本の進む道を私たちは考えなくてはならないのです。」(「はじめに/『閉じてゆく』時代のために」)さて水野氏の描く資本主義の未来図は?実に興味深い展開になっています。
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