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2017年04月04日13:46

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book『日本語ぽこりぽこり』(アーサー・ビナード)

図書館から借りたアーサー・ビナードのエッセー集の2冊目『日本語ぽこりぽこり』(小学館、2005・3・20)を読んだ。アーサー・ビナードが日本語での詩作、翻訳等について折りに触れ書き綴ったエッセーである。タイトルの「ぽこりぽこり」とは何かと思いながら読んだ。スペイン語の「ポコ・ア・ポコ」(少しづつ)かな?と。ちがった。夏目漱石の「古井戸」の句が「ぽこりぽこり」か「ぼこりぼこり」かという語感をめぐる話だった。(「夜行バスに浮かぶ」)日本語と英語を往還した豊かな言葉の世界に魅了された。たとえば英語から日本語への翻訳に関する誤訳の話(「翻訳の味」)とか「東京新聞」の匿名批評への批判から小熊秀雄の文章に及ぶ話には、小熊秀雄を読んでみたいと思った。(「ぐるりとまわして魚の目」)巻末のマーク・トウェーンをめぐる紀行文「おまけのミシシッピ」は読み応えがあった。「トムソーヤーの冒険」を取り出して、読み直してみようと思った。
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