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2017年02月19日11:27

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book『トランプは世界をどう変えるか?』(エマニュエル・トッド、佐藤優)

エマニュエル・トッド、佐藤優著『トランプは世界をどう変えるか?/「デモクラシー」の逆襲』(朝日新書)を読んだ。前半のエマニュエル・トッドへのインタビュー(「民主主義がトランプを選んだ」)が大変鋭く、興味深い。「自由貿易がこの選挙で中心的な課題になったことは、みんな知っています。これは民主党のバーニー・サンダース候補の健闘ぶりでもはっきりしました。彼も自由貿易を批判していました。」「自由貿易を世界に押しつけてきた国で、自由貿易に異議を申し立てる候補が政権に就く。これは思想的にきわめて大きなことだということが、明らかになっていくことでしょう。」「この選挙自体は白人デモクラシーという従来の枠の中に終始しました。けれども、保護主義という考え方の勝利は、もしそれがちゃんと採り入れられるなら、米国黒人の社会にとって利益となる効果をもたらすでしょう。」(エマニュエル・トッド)アメリカ大統領選挙結果に関する通常の論評とは違った論点(グローバリズム批判、保護主義への回帰)に目を向けることも必要だと思う。後半の佐藤優の「『トランプ現象』の世界的影響、そして日本は」の情勢分析は相変わらず鋭いが、途中からの叙述は予測的論評がい多いと感じた。
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