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2017年02月15日04:32

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book『キャスターという仕事』(国谷裕子)

 国谷裕子著「キャスターという仕事」(岩波新書)を読んだ。昨年度末に報道番組のキャスターの降板(テレビ朝日「報道ステーション」メーンキャスターの古舘伊知郎、TBS「NEWS23」アンカーの岸井成格、NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスター)が続き、気になっていた。この本は23年間、「クローズアップ」現代のキャスターだった国谷裕子さんが、「言葉の力を信じて」、真摯に、果敢に取り組んできた経験を全面展開した、大変興味深い本だった。国谷さんはこの本の「あとがき」で現在の政治状況とマスコミの危機について、次のように書く。「言葉の持つ力を信じて、私は事象の持つ豊かさ、深さそして全体像を俯瞰して伝えることにこだわりながら報道番組に携わってきた。それだけに、真実でない情報や言葉が事実よりも現実的な力を持つようになったことに衝撃を受けると同時に強い懸念を覚える。」私はこの本をトランプとアベのゴルフ外交、両大統領のデマゴーグと癒着とが続く現代を念頭において読んだ。おすすめの本です。
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