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2017年02月01日07:12

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book『どアホノミクスの正体』(佐高信・浜矩子)

佐高信・浜矩子著『どアホノミクスの正体』(講談社+α新書)を読んだ。経済学者の浜矩子さんと政治評論家の佐高信さんが、アベノミクスと安倍政権の政治、トランプアメリカ大統領の誕生とアメリカの政治状況を分析した本だ。私は浜さんの経済学の本は読み続けていて大変好きだが、佐高さんの硬派な政治批評も親近感を覚える。この本で特に興味を持った点をいくつかあげる。アメリカの政治状況に触れて(「サンダース登場の背景を考える」)、「サンダースが出てきた背景とトランプが出てきた背景がほとんど同じだということです。つまり、富裕層:貧困層が一:九九となってしまった状況に対して、社会民主主義的な回答をもって登場したのがサンダース、アメリカンドリームで脱出できると登場したのがトランプです。」(浜)以下の佐高さんとの討論部分。またおふたりはアベノミクスの破綻への批判から、安倍政権の真の狙いが日本の軍事化・統制経済化にあることを喝破した実の鮮やかな討論に感心した。個人的な関心から言うと、「私はカトリック信者ですので、キリスト教精神がベースにあります。」(浜)とイエスキリストの戦闘性等が語られる箇所に浜さんの経済学の原点にあるものを感じさせられた。おふたりの現在社会への政治的・経済的批判の展開は大変興味深かった。
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