mixiユーザー(id:24322169)

2016年10月04日16:12

172 view

book『となりのイスラム』(内藤正典)

内藤正典著『となりのイスラム/世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』(ミシマ社)を読んだ。内藤氏のイスラムに関する本は教えられることが多いのだが、今回の本は平易で分かりやすく、イスラム教の価値観と私たちが影響を受けてきたヨーロッパ近代の価値観、キリスト教の価値観との違いをくっきりと認識させられる。世界にはもうひとつの価値観があり、そちらの価値観から見ることにより、ヨーロッパ近代の生み出した価値観を相対化して見ることの必要性を教えられる。そのことは「テロ」の論理を越え、イスラム世界を「となりのイスラム」ととらえることを可能にする。著者は、そのことを「世界を救える国はどこか?」「衝突は「今」起きたわけではない」「イスラム教徒とは、どういう人か」「西欧世界とイスラム世界はもとは同じ」「となりのイスラム教徒と共に」「ほんとはやさしいイスラム教徒」「日本人が気になる12の疑問」「イスラムの「病」を癒すために」「戦争、テロが起きないために私たちができること」と非常に丁寧に展開し、おすすめの本です。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する