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2015年08月16日01:02

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意外と残酷博覧会だった 『ジュラシック・ワールド』(IMAX 3D版)

前作から14年ぶりとなるシリーズ第4作『ジュラシック・ワールド』を、IMAX 3Dで見て来ました。

第4作にして驚異的な興行成績を叩きだし、世界映画史でも史上歴代第3位というとんでもない結果を更新中の大作です。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグですが、監督のコリン・トレボロウはこれが本格的な長編デビュー作であり、新人監督でこの結果というのもまた驚きです。

しかしこの監督、確かな演出力を持っているようです。

【物語】
あの”ジュラシック・パーク”の惨劇から22年。パークを経営していたインジェン社は、創業者のジョン・ハモンドに変わってインド人実業家がCEOとなり、パークは新たに”ジュラシック・ワールド”として再建され、世界中からツアー客が押し寄せる人気テーマパークとなっていた。
パークのセキュリティ担当として雇われた元軍人のオーウェン(クリス・プラット)は、管理責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)の依頼で、様々な生物のDNAを融合させて造られた新種の恐竜”インドミナス・レックス”のケイジを見に行くが、オーウェンの警告通り、インドミナス・レックスはケイジから脱走。やがてコントロール不能に陥った恐竜たちにより、パーク内は大パニックに陥る。


…ストーリーはほぼ第1作を踏襲してはいるものの、その映像の凄まじさは(IMAX 3Dの威力と相まって)過去の3作を一気に圧倒し、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されます。

主人公は、元軍人役のクリス・プラットに加えて、2人の少年たちでもあり、子ども目線かと思いきや、逃げ場のない凄惨な恐竜パニックが描かれ、ある程度の後味の悪さも感じられました。

しかし、大半の観客からすれば、その程度の描写は気にならないもので、多くは恐竜のリアルな質感と動き…第一作で誰もが息を飲んだあのシーン…を見に来ているのであり、期待以上の映像の迫力に満足することとなります。

デジタルな映像の中にもアナログな要素を盛り込んでいるのがこの監督の上手いところ。
主人公の少年が自宅でスライドで見ているのは、傑作恐竜映画『動物の世界』の1シーンであり、恐竜コンサルタントにフィル・ティペットが参加していたりするあたり、恐竜愛が感じられるのであります。最後に勝利するのがDNAハイブリッドのインドミナスではなく、恐竜ファンには定番のあの恐竜であるあたり、間違いないでしょう。

ジョン・ウィリアムズ作曲のあの”ジュラシック・パークのテーマ”が流れた瞬間、20年以上前に公開初日に見たあの第1作のシーンが蘇って来ました。1作目以来、最も良くできたシリーズ最新作です。

★★★★。
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