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2015年05月11日16:44

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book『マリファナも銃もバカもOKな国』(町山智浩)

町山智浩著『マリファナも銃もバカもOKな国/言霊USA2015』(文藝春秋)を読んだ。町山智浩はアメリカ在住の映画評論家で、アメリカから送る映画批評、社会批評がとってもおもしろくて、私は「週刊文春」連載の「町山智浩の言霊USA」を愛読しており、「週刊文春」の置いてある喫茶店で読むことにしている。その2014年3月〜2015年3月までの分が本になった。(これまで3冊本になっている。)どんな所がおもしろいかというと、かならず今のアメリカを表象する英語のスラングが冒頭にあり、本文の話題と続くというところだ。たとえば、「Act of Killing」(殺人の演技、殺人という行為)とあり、インドネシアの1965年の9・30虐殺事件の実行者がその行為を再現する映画「アクト・オブ・キリング」の紹介と続く。私はこの紹介を読んで神戸まで見に走って、終映後、身震いした。他に「Komex」(コメックス=韓国&メキシカンのミックス料理)→映画「シェフ 三ツ星フードトラックを始めました」からアメリカの食における混合文化の話、「Narco Corrido」(ナルコ・コリード=メキシコの麻薬カルテルを賛美する歌謡曲)→メキシコの麻薬カルテルとそのアメリカ文化への浸透、「No-Go Zone」(ノー・ゴー・ゾーン=行っちゃいけない地帯)→アメリカにおけるイスラームへの偏見、差別)、そして極めつけは「It's a hell of a thing, Killing a man」(人殺しってのは、地獄なんだ by クリント・イーストウッド)→映画「アメリカン・スナイパー」とクリント・イーストウッドへのインタビュー。私は、この後、2度この映画を見た。全部で28編の話が収められている。めっちゃおもしろいですよ。
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