宮内勝典著『海亀通信』(岩波書店)を読んだ。この本と次に感想を書く2冊は、私の通っているスペイン語講座を開設しているアジア図書館で借りた本だ。丁度スペイン語教室がある部屋が沖縄関係の本を置いてあり、目についた本だ。宮内勝典の本については、どなたかの書評で読んでいて、気になっていたが、読んだことがなかった。『海亀通信』の冒頭は2000年のはじめに「海亀日記」というホームページを始められた著者がインターネットの可能性について感動を持って綴られている。それに続いて「<混成>する世界」というエッセイ(評論)、そして著者の自己形成史(あるいは旅)のなかで出会った本について若者に向けて書いた文章とあり、これも大変すばらしかった。この本を読みながら、私の好きなエッセイストの管敬次郎さんの文章を思い浮かべた。地元の図書館にも著者の本が収蔵されているので読んで見ようと思う。著者の本で読みたいと思っているのは『麦わら帽とノートパソコン』(講談社)、オウムのサリン事件を追った『善悪の彼岸へ』(集英社)などだ。
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