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2015年04月12日00:36

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親子ほどに離れていても 『マジック・イン・ムーンライト』

ウディ・アレンの監督最新作『マジック・イン・ムーンライト』を見て来ました。

先述の『バードマン』では放送禁止用語連発の不良中毒娘を演じたエマ・ストーンが、180度異なる魅力のアメリカ娘を好演しています。

これはいい映画でした。


【物語】
1928年。
天才マジシャンのスタンリー・クロフォード(コリン・ファース)のもとに、友人からある依頼が舞い込む。
友人の知り合いの富豪一族が、とつぜんやってきた若きアメリカ人占い師ソフィー(エマ・ストーン)の心霊術の虜になり、大金を巻き上げられそうなのだという。
ソフィーの占いをインチキと決め込み、カラクリを暴くためにコートダジュールへやって来たスタンリーだったが、ソフィーの魅力に引き込まれてしまう。


…マジックを題材にしたウディ・アレンの映画には、『スコルピオンの恋まじない』『タロットカード殺人事件』がありましたが、特にミステリーだった後者の映画に対しては、こちらは純然たるロマンティック・コメディです。

ここ数年のウディ・アレンの映画には怖いものが多く、中でも『マッチポイント』『夢と犯罪』『ブルージャスミン』の3作は、強烈な死相が漂う恐怖の作品群です。

しかし本作では一転して、陽光降りそそぐ20年代の南仏をシネマスコープのワイド画面で撮っており、明るさを全面に押し出しているのが特徴。往年のライトなコメディで、演じるもはこれまた王道のように年の離れたコリン・ファースとエマ・ストーンです。コリン・ファースはかつてのケイリー・グラントのようなハンサムではありませんが、自虐的な無神論者を演じるには適役でした。

雨でずぶ濡れになった2人が無人の天文台に逃げ込むシーンは、名作『スターダスト・メモリー』を彷彿とさせる名場面です。

★★★★。大人の映画です。
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