新年、はやばやと歌の教室。
今日の講義は、床柱の似合う男(小池さんの謂い)佐々木幸綱の『ほろほろとろとろ』より。
小池さんが学生時代幸綱さんが学校に来ると聞いて出かけて二次会三次会とうとう
幸綱さんと二人だけになってしまった、見も知らぬ学生にも付き合う人と小池さん感激!
という話をされました。
堤防までゆきてとまれる軽トラよりふわりと白犬がまず飛び出せり
満 載の男女子供 を降ろしたり駅はなけ れど鉄路は終わり
二首目不思議な空きのある歌。
文化庁からの依頼で短歌海外普及のため5ヶ国を4ケ月で回った際の歌。
アウシュビッツで。理不尽な行為、歌に表わすとき意味のないところで一字空けをする。
解体された歌である。これは佐々木幸綱の新しい発明。
題詠 ・ ダンボール
天保の大飢饉図のかたすみにダンボール被く男寝ねをり
小池・いまダンボールをかぶって寝ている人は大飢饉図の中の人のようだ、というわけ?
とうこ・えーっと飢饉図の絵の中の蓆をかぶっている人は今でいうダンボールじゃないかというこ とで わたしが飢饉図に書き入れました。
小池・ではちょっとぼかす。
天保の大飢饉図のかたすみにダンボール被く男あらずや
ダンボールに猫を取り合わせる歌。
引っ越しの歌が何首かありました。
ダンボールの方形にみしと嵌り寝る猫やうれしきゅうくつはうれし Y・S
並べたる段ボール箱のうえに臥し薄く眠りき引越し前夜 H・S
ログインしてコメントを確認・投稿する