mixiユーザー(id:51352222)

2015年01月06日10:26

180 view

T賞 選考

今年のT賞は二人、おふたりとも「孤独」をテーマにした連作でした。

恥ずかしながら私も応募。
最終選考の6篇の一つにありました。

重ねゆく歳を夏という季節に寄せて、でしたが力及ばず…。

いつも初めは意気盛んなのですが推敲を重ねてゆくうちに
だんだん歌が平たく平凡になってきて、あ、いかん、つまらぬなあ…。
それでもせっかくだからあ、と応募しました。
最終まで残ってあれ?意外な!


批評でよいと言われた歌。

    「夏の切符に」


  三叉路の酒屋の老いた兄さんがしやぼん玉吹く夏のゆふぐれ


  いつまでもぬるきシャワーを浴びてゐつ人の形に添ひてゆく水



批評に賛否両論があったという歌はこんなのでした。


  地下鉄の出口に男の子が身をひねり進学塾の団扇をくばる


  「この夏、君はどこまで戦へるか」手渡されたり花火の夕べ


  「君を変へる夏期講習」へ行かむかな十八歳のこころさがして



カッコ内は団扇に書いてあったフレーズです。
団扇を渡していた若い男の子がいい年をした女(わたし)にくれるのも
どうかと思うけれど、わたしはまじまじと読んでしまいましたよ!
手渡されました!

こういう変なことが好きなの…。



14 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する