高齢の人とたくさん接すること
15年ほど前、僕は介護の世界に興味を持ち、高齢者介護の仕事に就きました。
介護について何も知らないままでいるのではなく、「まずは知りたい」と思ったことが、この仕事を始めたきっかけでした。
現在は介護の仕事には関わっていませんが、介護の仕事を通して多くの高齢者の方々と接し、そこで経験したことや学んだことは、今の僕の考え方にも大きくつながっています。
振り返ってみると、僕は子どもの頃から高齢の人と身近に接する環境で育ってきました。
父は長男だったこともあり、祖父母と一緒に暮らすことを決め、僕も子どもの頃から祖父母と同じ家で生活していました。
その後、僕は長く東京で暮らしていましたが、両親が高齢になってきたこともあり、「3年後には大阪の実家に戻ろう」と決め、6年前に大阪へ帰ってきました。
父は3年前に亡くなりましたが、亡くなるまでの約2年間は、両親と僕の3人で実家で生活していました。
大阪に戻ってからは、高齢化が進んでいる地元で、自分にも何かできることがあるのではないかと思い、自治会の活動にも参加するようになりました。
そして数年前からは、地元の老人会にも所属するようになりました。
現在は、92歳の母と二人で暮らしています。
そんなこともあり、僕は日頃からたくさんの高齢者の方々と接する機会があります。
僕にとって年上の方々は、自分の将来の姿を見せてくれる存在でもあります。
今接している方々の姿は、もしかすると自分の10年後、20年後、30年後の姿なのかもしれません。
ただ、年齢の重ね方は人によってさまざまです。
歳をとって、できなくなったことが増えたことを嘆く人もいます。
一方で、できなくなったことが増えても、「まだまだできることはある」と考える人もいます。
さらに、「歳をとったからこそ、できるようになったこともある」と考え、前向きに毎日を過ごしている人もいます。
たくさんの高齢者の方々と接する機会があるからこそ、人にはそれぞれいろいろな考え方があり、いろいろな歳の重ね方や生き方があるということを、僕は身近に見ることができているのだと思います。
そんな機会を得られていることに、とても感謝しています。
僕自身も年々、以前と同じようにはできなくなってきたことがあります。
それでも、歳をとることを嘆いてはいません。
歳をとってもできること。
歳を重ねても続けられるように工夫できること。
そして、歳をとったからこそできるようになったこと。
これまでしてきたさまざまな経験、今しているさまざまな経験、そしてこれからするであろうさまざまな経験。
その一つひとつに感謝しながら、これからも歳を重ねていきたいと思っています。
もちろん、時には悩んだり、できなくなったことに戸惑ったりすることもあると思います。
それも含めて自分の人生です。
できなくなったことだけを見るのではなく、その時の自分にできることを見つけながら、これから経験することも含めて、すべてを楽しみながら歳を重ねていきたいと思っています。
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