mixiユーザー(id:6337596)

2018年11月01日23:45

74 view

今年100本目の映画は本の日らしく 『ビブリア古書堂の事件手帖』

例年よりも早いペースで、今年劇場で見た映画は100本を通過しました。
100本目となった映画は『ビブリア古書堂の事件手帖』です。

ベストセラーとなったライトミステリの映画化で、5年前には剛力彩芽主演でドラマ化もされています(自分は原作は未読ですが、文庫本の表紙は知っていたので、剛力彩芽の起用には違和感がありました)。

今回の映画化では、原作の表紙絵に近い黒木華が探偵役のヒロインを務めています。

古本屋好きとしては、よい映画でした。


【物語】
就活中の五浦大輔(野村周平)は、死んだ祖母の遺品にあった本に「夏目漱石」のサインを見つけ、価値があるのではと思い、鎌倉にある古本屋”ビブリア古書堂”を訪れる。店員の栞子(黒木華)がその本を見るなり、本の出自や祖母の過去を見抜いたことに感銘を受けた大輔は、ビブリア古書堂でアルバイトを始める。
一方の栞子は、太宰治の希少本をめぐる謎の脅迫を受けていた。


…この原作が火付け役となり、「珈琲店タレーランの事件簿」「京都寺町三条のホームズ」といったヒット作が生まれています。自分がちゃんと読んだのは「タレーラン」のみ。本作はその映画化ですが、原作を読んでみたくなる好奇心が湧く、そんな映画に仕上がっています。

夏目漱石の「それから」と、太宰治の「晩年」が意外な形で絡み合うプロットには強引さがありましたが、面白く見られました。

もっとも2時間を超えるミステリ映画としては弱さもあり、クライマックスで主人公と犯人が対峙するまでの展開は、それまでとは別人の監督が演出したのではないかと疑うほど酷い出来です。

本業の探偵ではない、ある分野に精通したホームズ役が活躍する探偵映画としても、弱さがあります。栞子がずば抜けた推理力を見せるのは前半だけで、あとは流されるだけになるのが勿体なかったです。

これは脚本の弱さのせいで、黒木華には抑えた演技で観客を魅せつける力があります。

★★★。
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930