2013年の正月映画として日本でも公開され、40億円を超える大ヒットとなった『テッド』の続編、『テッド2』を見て来ました。
監督・脚本と”テッド”の声を演じるのはセス・マクファーレン。テッドの良き相棒にマーク・ウォールバーグです。
この2人は前作から続投していますが、ミラ・クニスは降板しています。
【物語】
命を持ち、しゃべるテディベアとして注目を浴びたテッド(声:セス・マクファーレン)は、同じスーパーで働くタミ・リン(ジェシカ・バース)と結婚したものの、倦怠期を迎えていた。そこで子どもを持つことにしたテッドは、親友のジョン(マーク・ウォルバーグ)らとともに役所に行くが、そこでテッドには市民権が無いことを知らされる。市民権を求めるテッドは、新米弁護士のサマンサ(アマンダ・セイフライド)の力を借りて訴訟に踏み切るが、敗訴してしまう。人権問題に詳しい大物弁護士(モーガン・フリーマン)に協力を求めるため、ニューヨークへ向かったテッドたちだったが…。
…前作に引き続き、かなり際どい下ネタギャグが連発(映画は+15のR指定です)。
テッドやジョン、弁護士のサマンサまでもが終始ハッパを吸っているし、そのほか諸々の下品なギャグは、笑えるか引くかスレスレのところです。
これもまた前作同様、映画ネタは満載(前作の『007/オクトパシー』ネタは爆笑でした)。
今回は『ロッキー3』に『スター・ウォーズ』、おなじみの『フラッシュ・ゴードン』もあります。クライマックスはニューヨークのコミコンが舞台になるので、映画ネタの大量投下に爆笑必至です。下ネタよりも、こちらの笑いの方が楽しめます。
ニューヨークへの道中、偶然に大麻畑を発見し、涙を流して喜ぶテッドたちのBGMが”ジュラシック・パークのテーマ”。バカバカしさにも笑いが最高潮に達した瞬間でした。
『96時間』からそのまま抜け出してきたようなリーアム・ニーソン(カメオ出演)も、本筋とは関係なしに笑えます。
結局のところ、この映画のテーマは異形のものへの愛だと思うのですが、裁判を通してそれを証明しようとするあたり、何ともアメリカ映画的でした。最初は非協力的だった大物弁護士(モーガン・フリーマン)が、テッドがマスコミに注目されるようになると、とたんに協力を申し出るというのも、アメリカの暗部をそれとなく描いていて面白いです。
★★★。
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