ささめやゆき著『ButとOr』(BL出版)を読んだ。ささめやゆきさんは画家、銅版画家で、私は児童文学作家中澤晶子さんの本の挿絵で知り、そのエキゾチックで自由な絵に魅せられ、ファンになった。そのささめやゆきさんの幻灯会が神戸で先日あり、出かけた。画廊へのエレベーターに偶然ささめやさんと乗り合わせびっくりした。絵のイメージと同じ風貌の人だった。幻灯会で新作の『ButとOr』を買った。リノリウム版画集で、本文には、
ButとOrのくりかえし
決めるでもなく 決めないでもない
文の頭につくbut
フレーズの後ろにおくor
ゆれるロープの上のよう
曖昧模糊のボクのこと
自分で決めなくてもいいんだよ
なにかがあとから教えてくれる
というすてきな文と絵が描かれていた。またでニューヨークでコックをしていたとき「JohnLennon」にゴールデンライスを作った話が出てくる。なんという自由ですてきな人生なんだろう。ささめやさんは僕と同世代であるので、どんな人生を歩んでこられたのか知りたくてエッセイを2冊図書館から借りてきて、今読んでいる。
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