ソニー版マーベル映画『ヴェノム』を、実は1週間前に見たままほったらかしていました。
ディズニー製のマーベル映画とは融合せず、『スパイダーマン・ホームカミング』と世界観を共有する作品ですが、面白かったので、ぜひアベンジャーズと共闘してもらいたいとことです。
【物語】
彗星からサンプルを回収した宇宙船が、マレー半島に墜落した。
宇宙船のカプセルから放たれた粘菌状の生命体が、次々と人間に寄生を繰り返す。
一方、サンフランシスコの元記者エディ(トム・ハーディ)は、ある財団が人体実験をしているという情報を得て、財団の研究施設に潜入するが、そこにいた生命体に寄生されてしまう。
やがて”ヴェノム”と名乗りだした生命体は、エディの体を乗っ取りつつ共生し、驚異の目的を果たそうとするが…。
…監督は、佳作『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー。
前作『L.Aギャング・ストーリー』での失敗を生かしてか、デビュー作にあったユーモアを巧みに混ぜ込み、映画の暗さを上手に反転させ、マーベル映画史上ユニークな作品を作り上げました。
タフガイそうなコワモテ俳優のトム・ハーディを主演にしたのも正解でした。
全身に寄生した悪の宇宙生物と反発し、共闘し、ついには互いを受け入れて共生するに至る、そのプロセスと2人のやり取りが面白いです(トム・ハーディの1人2役ですが)。
この映画、元ネタはヴァル・ゲスト監督の名作『原子人間』(1955)でしょう。あの映画では、主人公と宇宙生物との融合は悲劇に終わりますが、本作ではそうはなりません。
★★★。スパイダーマンとの共演も遠くはないでしょう。
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