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2017年10月25日19:02

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book『アノニム』(原田マハ)

原田マハ著『アノニム』(角川書店)を読んだ。現代ポップアートの巨星ジャクソン・ポロックの幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港で、名画の国際窃盗団<アノニム>の7人のチームとその名画を落札しようと動く様々な勢力、そして未来のアーチストを夢見る高校生・帳英才がからんで実に壮大なドラマが展開する。あまり現代アートに詳しくないので、最初取っつきにくかったが、その世界に入ってしまうと実にあっという間に結末まで読んでしまった。原田マハの構想力の幅広さに感嘆した本だった。本文中でポロックにとメキシコ壁画運動について書かれた箇所が目を引いた。(メキシコの壁画運動に触れた後)「アメリカでは三〇年代から四〇年代にかけて、新進の画家に公共の場のための作品制作を委嘱する「連邦美術計画」が行われ、このためにメキシコの壁画アーティストたちがが招聘された。シケイロスの壁画制作にはポロックが助手として
参加している。ロスコやデ・クーニングも、公共建築の大きな壁のために作品を制作することを、このプログラムによって体験した。」ポロックについてはよく知らなかったが、以前からマーク・ロスコに興味があったので、ぜひロスコの作品を見たいと思った。
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