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2017年09月24日18:36

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book『父「永六輔」を看取る』(永千絵)

永千絵著『父「永六輔」を看取る』(宝島社)読んだ。この本は、昨年7月になくなった永六輔さんの闘病と娘の千絵さんら家族の介護の記録である。永さんの人柄が偲ばれるともにご家族の暖かさがそこかしこに感じられる本だった。また介護に関するさまざまなサポートを試行錯誤しながら使っていく話は私たちの今後を考える上でとても示唆に富むものだった。私は「中年御三家」と言われた(もう三人ともおられないが)うち小沢昭一さんと永六輔さんが好きで、亡くなられたあといくつか関連する本を読んだ。永六輔さんに関しては盟友の矢崎泰久著『永六輔の伝言/僕が愛した「芸と反骨」』(集英社新書)を読まれるといい。永六輔さんの臨終の場面の次の文章が心に残った。「車を駐車場に入れた次男が部屋に入ってきて、父の様子を見るなり、号泣したのにはわたしも驚いた。声をあげてなく息子を視たのは、小学校か幼稚園以来か。泣きながら『こんなに寂しいとは思わなかった!』と言った息子の声を忘れない。/ああ、本当だ!、本当に『寂しい』とそのとき初めて思った。」
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