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2016年03月20日17:14

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book『資本主義がわかる本棚』(水野和夫)

水野和夫著『資本主義がわかる本棚』(日経プレミアシリーズ)を読んだ。経済学者水野和夫の「現在資本主義分析」に関する書評集だ。経済から見える政治・社会分析の鋭利さとともにその幅広い読書にいつも目を開かれる。「本をたくさん読むと、あること、たとえば本書でいえば資本主義の本質について、その時はわからなくても、あるときふと点と点が結びついて線になる。そして線と線が結びついて立体形となる。線と線をつなぐには、経済書だけ読んでいては無理である。文学、社会学、哲学、宗教、科学史など幅広いジャンルの本を読む必要がある。こうしたジャンルの本の著者は突き詰めれば、人間とは何かを様々な視点で探求しているからである。」(「はじめに」)著者の読書リストとその批評を読むと、経済学になじみが少ない私でも、尽きせぬ興味が湧いてきて、読みたくなる本がたくさんあった。またこの本のなかでとくに興味を持ったのは、「募集」で考察する資本主義の終焉、「帝国」とは何だろかの箇所だった。『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)とあわせて読まれるといい。
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