book『安倍政権を笑い倒す』（松元ヒロ・佐高信）

松元ヒロ・佐高信の対談『安倍政権を笑い倒す』（角川新書）読んだ。松元ヒロは「いま最もシャープなお笑い芸人」（佐高信の「はじめに」）である。元「ザ・ニュースペーパー」、現在はピン芸人（グループを組まず、ひとりで活動する芸人）。私は独立組合系組合の夏の交流集会の特別公演で一度話を聞いたことがあり、その政治批評に抱腹絶倒した。この本はその松元と評論家の佐高信の対談で、それも「安倍政権を笑う倒す」というのだからおもしろくないはずはない。読んでいて興味を持ったのは、松元ヒロの芸が影響を受けた人にマルセ太郎がいること、松元の芸を評価した人に永六輔、立川談志（私は談志については好感を持っていなかったが、この本で談志を再認識した。）がいることだった。佐高・松元の安倍政権への根底的批判、それの「笑い倒し」はさわやかな読後感だった。

＜目次＞
はじめに　佐高信
第１章　安倍晋三の無知、無自覚、傲岸を嗤う
第２章　「笑い」を抹殺するのは誰だ？
第３章　笑いは弱者の最高の武器である
第４章　大切なことはみんな、笑いの「師」が教えてくれた
第５章　笑いは人間を解放する
第６章　「Ｉ’ｍ　ｄｉｆｆｅｒｅｎｔ！」違いを愛そう
おわりに　松元ヒロ