ニューヨークの少年がごはんを作る映画『エイブのキッチンストーリー』を見て来ました。
【物語】
ブルックリンに住む少年エイブ(ノア・シュナップ)は、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を両親に持ち、双方の家族が宗教面で対立しがちなのが悩みの種だった。そんなエイブの趣味は、食べ歩くことと料理をすること。夏休み、両親には内緒でブラジル人シェフのチコ(セウ・ジョルジ)の店を手伝いはじめたエイブは、料理で家族を一つにまとめるアイデアを思いつく。
…ユダヤ系の母とムスリムの父がいるという、冗談みたいな設定なのに、いつしか引き込まれていくのが映画の魔力。妙に舌が肥えている12才の少年というのもファンタジーのようですが、演じる少年が上手いので説得力はありです。
少年の師匠に位置するブラジル人シェフが、このタイプの映画によくあるように主人公の人生を変えるような教訓を与えてくれるかと思いきや、意外に現実的に導いていくのが今風でした。実際はそんなものだよね。
★★★。
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