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2020年09月21日13:32

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cinema「環状交差点」(マータ・バジャリ)「ペルセウス座流星群」(アンニア・ガバロ、アルベルト・デシェウス)

なら国際映画祭で、「環状交差点」(マータ・バジャリ)「ペルセウス座流星群」(アンニア・ガバロ、アルベルト・デシェウス)を見た。この映画祭はスペインのカタロニア自治政府が協賛していて、今回の作品はカタロニアの若手監督の作品だ。最初の映画は15分の短編で食肉処理場(漢字転換で「とじょう」が出てこない)で働くマルタがこれから殺される牛の「生きたい」と訴える「目」を見てしまい、ある決断に出る。昔、私は広島で「とじょう」を見学したことがあるが、案内していただいた方から、「私たちはふだん牛の命を殺めているから、「生きものの命」をむやみに奪うことはしないのです」と語られた話を思い出した。映画のマルタの行動は牛を食肉工場街から連れ出し、救うことだった。私には想像もできなかったスペイン人の発想に感動した。後者の作品は、両親が離婚した夏、主人公マールは父とアラゴンの田舎町にやって来て、そこで出会った少女とともに土地の記憶に触れていく。またマールは父との絆も取り戻していく。映画は少女期の内面を表現した幻想的な作品だったが、この地域は内戦の激戦地だったことがあり、ラストシーンで内戦の犠牲者の白骨死体の発掘場面で終わる。歴史的背景も感じさせられた。
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