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2019年09月04日09:58

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book『ドキュメント昭和天皇 第6巻・占領』(田中伸尚)

読みついできた田中伸尚著『ドキュメント昭和天皇 第6巻・占領』(緑風出版)を読んだ。いよいよ米軍による占領だ。8月15日の敗戦以降、天皇裕仁と宮中グループの「国体護持(天皇制護持)」を米国との間にどう取りつけていくかの暗躍が始まる。その詳細を読むと、腹立たしくなるほど巧緻で悪辣だ。天皇の「聖断神話」の流布、海外の日本軍の武装解除のための皇族の派遣、皇族内閣の組織、「一億総懺悔」の宣伝等すべて天皇制の生き残りをかけた動きだった。9月2日の降伏文書の調印後、東条ら戦犯の逮捕と続くが、天皇裕仁はついにマッカーサーを訪問する。マッカーサー訪問の狙いは何だったのかがこの本の圧巻だ。次号でこのシリーズの私の読みの最後になる。(なお私は第8巻から読み始めたので、シリーズの最終は第8巻である。)
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