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2019年08月30日17:27

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松竹映画だけど東宝風 『引っ越し大名!』

犬童一心監督の最新作『引っ越し大名!』を見て来ました。実写邦画では久しぶりの快作です。

この監督作としても、『ジョゼと虎と魚たち』以来の傑作と思います。


【物語】
5代将軍、徳川綱吉の治世下、姫路藩。
藩主の松平直矩(及川光博)は、ふとしたことから幕府の重鎮・柳沢吉保(向井理)の不条理な怒りを買い、藩ごと引っ越すという”国替え”を命じられる。これまでにも何度も国替えをし、財政もひっ迫している姫路藩には危機的な事態となる。
藩の書庫番として引きこもる生活を謳歌していた片桐春之介(星野源)が、半ば強引に引っ越し奉行の役目を押し付けられるが、何をしていいか分からない。しかし、元引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)や、豪胆な腕自慢の親友・源右衛門(高橋一生)の協力を得て、藩をあげてのプロジェクトは着々と進行していくが…。


…松竹映画なのですが、60年代の東宝無責任シリーズのような痛快さがあり、涙あり笑いあり歌あり踊りありの大サービス映画として仕上がっています。しかも、それぞれのバランスもうまく取れています。最近の実写邦画では珍しいことです。

主人公の引きこもり侍=星野源の3枚目っぷりと、かつての三船敏郎のような豪快な侍=高橋一生のコンビが良いです。特に高橋一生は怪演スレスレで、戦いたくて仕方ないのに終盤まで大きな見せ場がなく、クライマックスの大立ち回りが始まった瞬間に喜びのあまり笑い出し、敵が引きまくるという爆笑シーンあり。新しい一面を見ました。

高畑充希や濱田岳といった若手俳優もそれぞれうまく役にはまっていました。

若い人たちが一丸となって、不条理な行いに立ち向かっていく様は青春映画のようでもあり、全編通して爽快さが感じられる、時代劇コメディの痛快作です。

★★★★。面白かった。
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