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2019年01月05日17:07

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book『昭和天皇の戦争』(山田朗)

昨年暮れから読んでいで、今年最初に読み終わった本は山田朗著『昭和天皇の戦争/「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと』(岩波書店)だ。この本は2年前に買っていたが、なかなか読み切れなかった。軍部の独断専行に心を痛めつつ、最後は「聖断」を下し、日本を救った「平和主義者」という昭和天皇のイメージは果たしてほんとうだろうか。著者は、<「昭和天皇実録」においては、決戦を強く要求する天皇の発言は完全に消されてしまっている。><「実録においては天皇の戦争・戦闘に対する積極的発言とされるものは、極めて系統的に消されてしまっている。>という。その視点から「実録」の<残されたこと・消されたこと>を一次資料にあたり、明らかにする。(「はじめに」)本書の第二部の「昭和天皇の戦争/即位から敗戦まで」は、天皇の戦争の指導に焦点をあて、「天皇の戦争責任」を浮き彫りにして、大変興味深かった。
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