mixiユーザー(id:24322169)

2017年11月12日22:18

85 view

book『総理の夫』(原田マハ)

原田マハ著『総理の夫』(実業之日本社文庫)を読んだ。原田マハのアート系以外の小説だ。20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。この小説は女性総理の波瀾万丈の政治活動とその身辺に起きたトラブルを夫である相馬日和目で日記に書いたものである。この本が文庫化されたのが昨年末で、単行本は2013年7月に出ている。2011年の東北大震災と原発事故をすでに経験している上、政権交代・民主党政権を経てさらにその先をにらんでいる小説の展開だった。ピカソの「ゲルニカ」に関する素材を現代国際政治を絡ませて描いた原田の『暗幕のゲルニカ』にも感じたのだが、『総理の夫』は日本の政治の近未来、極上のエンタメであるとともに政治的センスも抜群だなと感じた。原田のアート系以外の小説(初期のものにいろいろあるようだ。)も読んで見ようと思う。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する