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2016年03月28日13:05

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book『ャルリとは誰か?/人種差別と没落する西欧』(エマニュエル・トッド)

エマニュエル・トッド著『シャルリとは誰か?/人種差別と没落する西欧』(文春新書)を読んだ。2015年1月の「シャルリ・エブド」社襲撃のあと、フランス各地で「私はシャルリ」を掲げた大規模なデモが起こった。「表現の自由」を掲げたこのデモは、実は排外主義的で「イスラム恐怖症」、さらに「反ユダヤ主義」を懐胎していた。さらにフランス中央部にあるフランス革命以降の平等主義と周辺部のカソリック信仰がどのように変容していき、相互に関連して現在の問題を引き起こしたかを歴史人口学と家族人類学の方法で明らかにする。私的にはこの本を読むのがかなりしんどかった。人口学的統計分析が随所に出てくるが、あまりうまく飲みこめなかった。しかし、フランスの現状についての著者のビビットな問題意識はよく感じられた。同著者の『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる。』(文春新書)の方が理解しやすかった。
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